最新調査によると、南アフリカは大陸におけるB2B決済デジタル化で群を抜いていることが明らかになった。

企業間決済プラットフォームDuploの報告書によれば、南アフリカでは企業間取引9,940億ドルのうち、82%以上を電子送金が占めるという。

この報告書は、ナイジェリア、ガーナ、南アフリカ、ケニアの企業から寄せられた、1,218件からなるアンケート結果のデータ分析に基づいている。

南アフリカは、請求書の処理スピードという点でも頭一つ抜けた存在。通常1日以内で請求書を処理していると回答した企業は39.9%と、ナイジェリアの39.7% を僅差で上回る。

決済の自動化率についてはケニアが最も高く、83.4%が半自動化または完全自動化されていると回答しており、ナイジェリア(79.9%)、南アフリカ(71.7%)、ガーナ(67.2%)がそれに続く。

「さまざまな課題はあるものの、アフリカにおけるB2B決済の未来には飛躍的な成長とイノベーションが見込まれ、アフリカ大陸のビジネス・エコシステムは新たなチャンスと発展期を迎えることになるでしょう。買掛金と売掛金の自動決済化をはじめ、B2B 決済プロセスのあらゆる側面の最適化により、支払遅延を減らし、キャッシュフローを改善し、大陸全域の企業の成長を後押しする大きな可能性を秘めています。」と、DuploのCEO兼共同設立者であるYele Oyekola氏は述べている。

また、電子化ソリューション導入の拡大は、同時に 職場と働き方の変化をも意味し、その結果、 財務部門の人材による、より高い付加価値が組織にもたらされることになるでしょう。私たちは、アフリカの事業チャンス実現と、企業の成長を支援する技術ソリューションの提供において、大きな役割を果たすことに意気込みを感じています。

南アフリカは、積極的に決済システムのデジタル化を推進している。この3月に、同国の商業銀行が所有する決済機関Bankservと、南アフリカ準備銀行が共同で構築した銀行間即時デジタル決済サービス「Payshap」がサービスを開始している。