既に報じられていることだが、2/5金曜日、ナイジェリア中央銀行(CBN)は国内の全金融機関に対し、「仮想通貨取引及びその関連支払いの差し止め」をリマインドした上で、仮想通貨の取引口座を閉鎖するよう通告した。

これが意味するところは何か?ナイジェリア中央銀行(CBN)は仮想通貨の使用を禁止こそしていないが、銀行顧客からの支払いによる現金と仮想通貨の交換をブロックすることで事実上対応している。仮想通貨を取引所から現金で購入することは稀なので、この動きはBuyCoinsPatriciaYellow Cardのような企業の運営に影響を及ぼすことになる。

この裏には何があるのか? まずは、2つの要因がありそうだ。仮想通貨の不正利用対策と金融政策のコントロールである。THISDAYが報じたところによると、最近、ナイジェリア中央銀行(CBN)は仮想通貨を利用した詐欺が増えているとの警告をFBIから受けた。これは、詐欺被害とマネーロンダリング防止対策に向けた動きとみられている。また、ナイジェリアにおける月毎のビットコイン取引量は、同国の証券取引所のそれと同等かそれ以上であり、中央銀行が管理できないデジタル通貨というアイデアは、マネーサプライ制御と経済成長促進への脅威と見なされている。

この通告の効果として、Luno、Quidax、Roqqu、Bundle、Buyconis、Binanceなど主要な仮想通貨取引所は、ナイラの入金サービスと、場合によっては引き出しサービスも一時停止した。ナイジェリアの決済会社も、仮想通貨関連取引を停止した。

次にくるものとは? ピアツーピア(P2P)トランザクションの台頭。通常の取引チャンネルがない場合でも、十分信頼できる相手であれば、個人同士で仮想通貨を転送しあうことができる。 次に何がくるのか、常に注視し続けることになるであろう。