このほど、革新的ヘルスケア商品メーカーLiveSpo Global社が、Mekong Capital傘下のMekong Enterprise Fund IVから880万ドルの出資を受けた。
チョコレートメーカーのMarou Chocolate Company、浄水器製造販売会社のMutosi Group、化粧品販売会社のHSV Groupに次いで、LiveSpo Global社は、Mekong Enterprise Fund IVの投資先として4番目の企業となる。
同社は、独自の微生物制御技術を用いた高濃度リキッドタイプの有胞子性マルチプロバイオティクスを製造している。
ヒトの体内で生息するバクテリアや酵母から作られるプロバイオティクス製品の最も一般的で使いやすいタイプは、粉末とカプセルである。しかし、そうした形状では、健康維持に役立つバクテリアを吸収するために長時間が必要となる。つまり、プロバイオティクスのほとんどが、生きて腸に届く前に胃酸で分解されてしまい、腸内環境を改善するまでには至らないのだ。
LiveSpo Global社の微生物制御技術なら、より速やかに吸収される液状に製剤化し、さらに、腸疾患、なかでも大腸の治療を強化する濃縮マルチストレイン・プロバイオティクスと組み合わせた製品を製造することができる。
また、この微生物制御技術は産業規模での応用が可能なため、国内市場のみならず、世界20カ国以上への輸出を視野に入れた事業展開を図ることもできるのだ。
LiveSpo Global社(旧社名:ANABIO R&D社)は、2013年に初の商業ベースの胞子性プロバイオティクスをリキッドタイプで発売し、2014年に輸出を開始した。同社はこれまでに20カ国以上に製品を輸出している。LiveSpo Global社の国内売上は、ドラッグストアの流通ルートと同社オンラインサイトから生じ、輸出はアメリカやヨーロッパへAmazon.comを通してオンライン販売を行っている。