世界的に脱炭素の動きが加速する中、四国電力はVung Ang II火力発電所の株式15%を三菱商事から8,700万ドルで取得したことを公表した。

四国電力が15%の株式を取得したことにより、Vung Ang II火力発電所への出資比率は、三菱商事25%、中国電力20%、韓国電力が40%となった。
四国電力は現在、事業拡大のため海外展開を進めており、今回の株式取得もその一環で行われた。同社の現在の資本金(チャーターキャピタル)は1,700億円となる。
「この決定については様々な意見がありましたが、ベトナムの経済発展には、安定した電力供給を確保する120万KWの発電施設が欠かせません。そうした事情を踏まえて、今回の投資に踏み切ることになりました。」と、四国電力の担当者はその理由を語った。
ベトナム中部のHa Tinh省に位置するVung Ang II火力発電所は100%外資によるVAPCO(Vung Ang II Thermal Power LLC)から出資を受けている。
2020年12月、国際協力銀行は同行の成長投資ファシリティーのもと、同プロジェクトに6億3,600万ドル相当の融資を行う契約をVAPCOと締結した。
本融資は、民間金融機関および韓国輸出入銀行(Export–Import Bank of Korea)との共同融資によって行われ、その総額は約17.7億ドルに上る。
既に、投資家はプロジェクトに関するBOT契約、電力購入合意書、政府保証と事業などの準備を完了している。
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