Vietnam Investment Review

このほど、ベトナム大手企業BRG Groupは住友商事とスーパーマーケットFujiMartの本格展開に関する合弁事業契約を締結した。

合弁契約書に調印するBRG Groupの代表、Nguyen Thi Nga氏と住友商事アジア大洋州総支配人塩見 圭吾氏

住友商事のアジア大洋州総支配人、塩見 圭吾氏は調印式で次のように述べた。

スーパーマーケットチェーンFujiMartの合弁契約は、消費者に清潔、安全、新鮮な商品を毎日お届けするノウハウと顧客目線のサービスという両社の特色において完璧なマッチングと言えます。

調印式で挨拶を述べる住友商事アジア大洋州総支配人の塩見 圭吾氏

ベトナムの小売市場は近年、大きく発展してきている。従来の小規模店舗型のビジネスモデルから、コンビニエンスストアやスーパーマーケットのような近代的な店舗展開へのシフトの背景には、食品の衛生面や安全性に対する消費者の急速な意識の変化がある。

また、新型コロナウイルスの影響により、消費者は新鮮かつ産地が一目でわかるおいしい食品を好むようになり、健康にも気を配るようになった。

今回の合弁契約により、BRG Groupは住友商事と共同で、今年から年間5~10店舗のペースでFujimartの新規出店を目指す。

この目標のもと、2028年までには、ベトナム全土で50店舗を展開し、より多くのベトナム消費者に、日本のサービス文化に基づいた商品を届けていく。

調印式でスピーチするBRG Group代表のNguyen Thi Nga氏

また、BRG Group代表、Nguyen Thi Nga氏は調印式の挨拶で、今回の合弁契約についての感想を次のように述べた。

地域社会にとって最高の価値を創造することが私たちのミッションです。だからこそ、Fujimartがより多くのベトナムの家庭に安全で栄養価の高い、おいしい食品を提供し、人々の日常生活のパートナーとなれることを光栄に思います。

さらに、両社はハノイ北部で総投資額42億ドルのスマートシティ開発合弁プロジェクトも進めている。

ベトナム出店から3年以上が経ったが、Fujimartは需要の増加に伴い、これまで質の高いスーパーマーケットチェーン開発という戦略を推し進めてきた。現在、ハノイで展開中の3店舗では、買い物に訪れる顧客のニーズに対応している。BRG Groupは、FujiMartBRGMartなどのチェーン展開という食品事業以外にも、医薬品、宝飾品、ファッション分野への進出を視野に入れ、事業拡大を図っている。