ベトナムのオンラインクラシファイドサイト「Cho Tot」の親会社Carousellは、韓国のプライベート・エクイティファンドSTIC Investmentsが主導する新たな資金調達ラウンドで1億ドルを調達し、東南アジアの新たな10億ドル規模のスタートアップとなった。

2012年の設立以来、Carousellは、Carousell、Mudah.my、Cho Tot、OneKyatなどのブランドで東南アジアの8つの地域、数千万人のユーザーにサービスを提供してきた。デジタル化が進み、豊かさとサステナビリティへの意識が高まりつつある東南アジアで、今回の投資は、中古品や中古車売買の在り方を再定義するというCarousellの使命を後押しするものとなる。
Carousellの共同設立者兼CEOのQuek Siu Rui氏は、次のように語った。
今回のパンデミックにより、世界中の人々に中古品の売買を促すという私たちの使命が、これまで以上に重要であることが表面化しました。情報交換、不用品の購入、単なるサステナビリティへの意識からそうした情熱の共有を通して、地域内でより多くの人と結びつき、お互いの可能性を広げるために私たちのプラットフォームは利用されています。デジタル体験の浸透が加速していることは当社の利便性と信頼性を重視した中古品売買への取り組みを強化し、私たちの地域社会を大きく成長させるチャンスであると捉えています。
私たちはこれまで、ファッション、家電製品、雑貨といったカテゴリーにとらわれることなくビジネスを成長させてきました。東南アジアの国々がより豊かになるにつれ、人々はより質の良いものを生活に取り入れて、楽しみたいという気持ちを持つようになったのです。そうした背景を受けて、ラグジュアリーブランド商品や中古車など、より額商品の真贋や品質保証機能の追加を検討しています。中古品マーケットでの取引を、他のEコマースプラットフォームと同様に利便性と信頼性を満たし、何か購入しようとする時、まずは中古品を選択肢の一つとして加えてもらうことを目指しています。
今回調達した資金は、新たな中古品のカテゴリーや市場への進出、戦略的買収などの投資に充てられる。また、Cho Totのベトナム市場での展開を強化し、自動車(Cho Tot Xe)やその他の商品に注力するとともに、不動産(Cho Tot Nha)と作業現場へも積極的に投資する予定である。
現在、Cho Totは、この計画を迅速に遂行するため、本プロジェクトに参画する、テクノロジー、経営、データサイエンス分野の専門家を求めている。