Vietnam Investment Review

2023年初めから8カ月間、ベトナム企業が海外市場のプロジェクトに投入した金額は、前年同期比5.2%増の約4億1,634万ドルにのぼった。

投資計画省傘下の外国投資庁によると、この期間で新規登録されたプロジェクトは79件で、登録資本金の総額は2億4,437万ドルに達した。これは前年同期の70.8%に相当する。

さらに海外18プロジェクトで資本支出の調整が行われ、昨年の約3.4倍となる1億7,196万ドルが追加投入された。

ベトナム企業の投資先は14分野にまたがり、卸売・小売業が新規投資23社および追加投資6社(合計1億5,028万ドル)で首位に立ち、海外投資資本総額の36.1%を占めた。

次いで、情報通信産業が1億1,432万ドルで2位となり、全体の27.5%。以下、電力生産・送電、農林水産業、銀行業、金融業と続く。

ベトナムの投資家による投資先は23カ国と地域におよび、カナダが1億5,020万ドルで最も多く、シンガポール、ラオス、キューバがそれに続く。

8月20日現在、ベトナムには1,665件もの有効な海外ベンチャーがあり、その総額は221億ドルにのぼる。このうち、国営企業によるプロジェクトは141件、総額約116億7,000万ドルで、全体の52.8%と高い割合を示す。

ベトナム国内向け投資に関しては、年初から8カ月で昨年比8.2%増となる、約181億5,000万ドルの外国直接投資を誘致した。合計21の国家経済部門のうち、18部門が外国人投資家から資金を獲得したことになる。

その結果、投資額ベースでは全体の67.8%と7割弱を占める加工・製造業が約130億ドルでトップとなり、前年比14.7%増となった。

第2位は不動産業で、投資総額は17億6,000万ドルを超え、登録投資資本総額の9.7%以上のシェアがあったものの、年間で47.2%減少した。