Vietnam Investment Review

2021~25年の海外直接投資誘致リストからエネルギー関連プロジェクト1件と自動車関連プロジェクト3件が除外された。

ベトナム計画投資省は、今後5年間に海外からの投資を誘致する国家プロジェクトリストの見直しを行った。

この決定は、計画投資省(MPI)が工商(MoIT)の提案を受けたもので、除外されたプロジェクト4件は以下の通りとなっている。

エネルギー関連では、タインホア省ギソン経済区の液化天然ガス発電所と5000メガワット規模のLNG基地プロジェクトである。理由として、2045年までの長期的なエネルギー政策Draft PDP8を反映した、「National Power Development Plan VIII」へ含まれるかの決定が据え置かれているためとしている。

自動車関連は3件が投資誘致リストから外された。

1つは、タインホア市のLam Son-Sao Vang工業地帯にある投資規模30億ドル、年間生産能力10万台の自動車生産・組立工場。

2つ目は、Becamex Binh Dinh工業団地にあるもうひとつの自動車生産・組立工場である。年間3万~5万台の生産能力を持ち、総投資額は2億5,000万ドルに上る。

最後が、ゲアン省のHoang Mai I工業団地にある100ヘクタールの工場で、投資額は2億1,500万ドルになる。

工商省は、上記4プロジェクトの削除に加え、Bao Vangガス田からクアンチ省までのガスパイプラインシステムを撤去することも提案に盛り込んだ。工商によると、現在まで契約事業者の開発アウトライン計画(ODP)と最終開発計画(FDP)の策定が進んでおらず、プロジェクトスキームがないことを理由としている。計画投資省によると、現在、投資誘致リストには157プロジェクトが含まれており、投資規模は総額714.6億ドルにのぼる。