近年、急成長しているインドのスタートアップエコシステムは現在、米国と中国に次いで世界3位の規模となっている。2023年時点のユニコーン企業は110社と世界第3位、スタートアップへの投資額も年々上昇し、日本を大きく上回っている。
インドの人口は2023年4月に中国を抜き、世界第1位になった。中流階級の人口も増加しており、大規模な消費者を抱えているインドスタートアップは成長期待も高く、世界中から注目を集めている。スマートフォンユーザーの増加やパンデミック対応のためのデジタル決済ソリューションの拡大、デジタルファーストのビジネスモデルへの転換からEコマースやフィンテック、エンタープライズ・テックスタートアップが増加している。インド政府も積極的にスタートアップ支援政策を展開しており、インド市場特有のスタートアップエコシステムが構築されている。
本レポートでは、現在のインドのスタートアップエコシステムについて、経済状況やスタートアップ市場の注⽬すべきデータを取り上げるとともに、日本からのインドスタートアップへの出資の現状について紹介する。
目次
- インド経済情報
- インドスタートアップエコシステム
- 注目されているセクター
- 日本からインドスタートアップの出資の状況
- ティーエスアイ株式会社について
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