プラットフォームセキュリティ強化のために、Instagramはお互いフォローしていない成人と18歳以下のユーザー間でのDM交換を防ぐ対策を講じる。

Instagramは、ユーザー年齢の判別能力を向上させることによってこれを実行に移す。新規ユーザーがInstagramアカウントにサインアップする際に年齢を検出する「新たなAIと機械学習テクノロジー」を開発して適用することになる。

Instagramでは、利用条件を13歳以上としているが、年齢を偽る人もいるので、お互い知らない者同士でやり取りしているチャットが、実は10歳の女の子と70歳の高齢男性の間で起きているということもあり得るのだ。

それを想像して眉をひそめざるを得ないなら、Instagramが成人と10代の未成年ユーザーとのDMを規制する意図を理解できる筈だ。

AI対応ファイアウォールの機能についてのInstagramの説明は次のとおりである。

「たとえば、大人が自分をフォローしていない十代の若者にメッセージを送信しようとすると、DM送信はオプションにはないという通知を受け取ることになります。」

どうしてもコンタクトが必要なら、他にとって代わるコミュニケーション手段を選択するよう促すことでDM送信をやんわりと阻止する。(ティーンエージャーをターゲットにしたブランドコラボレーションなど、マーケティング目的で自動メッセージを送りたいという理由もあるかもしれない。しかし、それならば、共通の知り合いにでも紹介してもらえば済むことだろう)。

この新たなセキュリティイニシアチブを担うのはInstagramだけでない。保護者のための利用ガイドを刷新し、十代の子供たちが家庭で安全にInstagramを利用するための機能の理解を親へも推奨している。Instagramはまた、不審な行動をとる大人のアカウントからのDMリクエストやメッセージを受け入れないように十代のアプリユーザーに促している。

Instagramは2つ目のポイントの詳細を公開している。

「不審な行動をしている大人がDMでやり取りしていると、セキュリティが若者に向けて通知します。」

「たとえば、大人が18 歳未満のユーザーに大量のつながりリクエストやメッセージを送る場合、このツール内の機能を利用して、DM受信者に警告し、会話を終了、ブロック、報告、制限するかのオプションを提供します。」

Instagramは、不審な大人がアプリ上で十代の若者を見つけづらくし、フォローできないようにする。

また、十代のユーザーたちは、自分のアカウントを非公開にするよう推奨される。公開モードを選択することもできるが、「非公開アカウントの利点を強調し、設定を確認するようにリマインドする」ことで、非公開へ切り替えるよう促される。Instagramはこれを何か国かで展開予定しているが、どこが一番手となるかはまだ明らかにされてはいない。