[Vietnam Investment Review]

ベトナムにあるApple社のサプライヤーは2018年から著しく増加している。それに伴い、Apple社の国際的なサプライチェーンの中でのベトナムの役割が増している。

米国を拠点とするテクノロジージャイアント(Google、Amazon、Facebook、Appleの4社)であるApple社のベトナムにおけるサプライヤーは、2018年の14社より多い21社を記録した。また、日経アジアレビューによると、この数はタイの15社やインドの9社よりも多い。

ベトナムで増加したサプライヤー数は、米中緊張関係の長期化に起因する中国からの生産工程脱出を含む、テックジャイアントが行った一連の施策の結果である。

過去3年以上、Apple社は以前のような14億の市場のみに焦点を当てるのではなく、多くの国を跨いでのサプライチェーンを多様化させてきた。特に顕著なのは、米国の32社、日本の34社、台湾の48社である。

それにもかかわらず、中国が抱えるサプライヤーは51社と首位を維持している。このことは、製造能力の継続的な改善とオペレーションコストの高騰防止のためにはグローバル企業にとって避けられない。

日経アジアレビューによると、Apple社のサプライチェーンのマネージャーは「ほとんどの中国企業は、他国の別のメーカーとの契約を破棄することでApple社との契約を守っている」と発言している。厳しい品質基準で有名なApple社と提携することで、これらのサプライヤーは、他のグローバル企業の生産ラインに進出するために着実に能力を向上させてきたのである。